10 シャーロック=ホームズの冒険(上)

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こんにちは、ムンギです。
今回感想を書くのはこちらです。

シャーロック=ホームズ全集5 シャーロック=ホームズの冒険(上)

コナン=ドイル/著
発行/偕成社
読書時間/3時間強
おすすめ度/★★★☆☆

この本には6つの話が掲載されています。
①ボヘミアの醜聞(常盤 新平/訳)
②赤毛連盟(常盤 新平/訳)
③花むこ失踪事件(常盤 新平/訳)
④ボスコム谷の謎(中尾 明/訳)
⑤五つぶのオレンジの種(中尾 明/訳)
⑥唇のねじれた男(中尾 明/訳)

以上の話です。
タイトルだけでは、ストーリーを想像できないものもありますね。
6つも話があるので、簡単に書いていきたいと思います。

ボヘミアの醜聞(あらすじ)

ホームズとアドラーという女性の出会いの物語。
依頼人はボヘミア王で、依頼内容はアドラーと2人で写っている写真を取り返してほしいというもの。
なぜ写真を取り返したいのか、そしてその写真を取り返すことができるのか。

感想
今回はそれほど大きな謎や推理はありませんでした。
と言っても、推理がゼロというわけではありません。
では、どこが見どころか…
それは写真の在りかを探し出すところだと私は思います。
是非、そこは読んでいただきたいと思います。
見どころは写真の在りかを探すところだと書きましたが、それは読んでいる最中にワクワクするというか、何が起きるんだろうという気持ちになったからです。
この話にはもう一つ見どころというか、面白いところがあります。
それはアドラーという女性に対して、ホームズがどんな感情を持ったかということです。
このことについては、『読んでいる最中』というよりは読み終わって考えてみる、に近かったように思います。
このホームズの感情は読者一人一人が感じるところになるんだと思います。
だから、読まれた方とお話してみたいなと思いました。意見を聞くことが好きだからです。
私はホームズの感情を安直にとらえましたが、その中にも尊敬のような気持ちを持っているのではないかと感じました。
今後の物語での再会があるのかも楽しみです。

赤毛連盟(あらすじ)

依頼人は質屋を営んでいる、太った赤毛のウィルスンという男。
ウィルスンは赤毛連盟への加入が認められ、簡単な作業でお金を稼ぐことができた。
儲からない質屋の合間に、その作業ができお金ももらえるため喜んでいた。
だが、赤毛連盟は急に解散してしまい、お金ももちろんもらえなくなってしまった。
ウィルスンは残念がった。それと同時に、赤毛連盟の正体を知りたいということで依頼。
果たして赤毛連盟の目的は何だったのか。

感想
まず、赤毛連盟が不思議な組織だと思いました。
髪の色や目の色、肌の色などで連盟を作ることがよくあったのかなと想像しました。
この赤毛連盟ではお金がもらえるなんて、ウィルスンと同様に正体が気になります。
ホームズはいつものように推理をして、見事正体を見破ります。
すべてが分かったときにはなるほど!コナン君で同じような話を見たことがあるなと笑ってしまいました。

花むこ失踪事件(あらすじ)

メアリ=サザーランドという女性からの依頼で、依頼内容はホズマ=エンジェルという男を探してほしいということ。
メアリとホズマは婚約をしていたが、結婚式の直前にホズマは行方不明になってしまった。
ホズマはなぜ行方不明になったのか。
そしてどこに行ったのか。

ホームズは「今回の事件に似たものがあった」と話していたけど、こんなこと普通ありますかー?と思いました。
真実を知ると、ホズマに腹が立ちました。
法で裁けないし、メアリは事実を知ることはできないと思うし、多分、女性は特に腹が立つ話だと思います。

ボスコム谷の謎(あらすじ)

チャールズ=マカーシーという男が亡くなった。
息子のジェームズ=マカーシーが疑われ逮捕された。
息子は父を殺してしまったのか。
その理由は何か。
ホームズはチャールズ=マカーシーの死の真相を追いかける。

感想
犯人は決まっているような事件です。
物語の結末に対して、『こんなのありなの?』と少しだけ私は納得いかない部分もありました。
ある立場の人は、悪いことをした人を裁くべきだと思ってしまいます。
でも、別の立場の人は、悪いことをした人に寄り添うべきだとも思います。
私はどちらの立場もなく読んだので、自分の中で消化できず納得いかなかったのかなと思いました。
ホームズの仕事というものを少し考えた話でした。

五つぶのオレンジの種(あらすじ)

ジョン=オープンショーという男からの依頼。
不思議な手紙を受け取ったおじ、そして父が不審な死を遂げた。
自分自身も不思議な手紙を受け取ってしまい、身の危険を感じているので助けてほしいと依頼。
ホームズは依頼者に身を守るための行動を指示する。
そのあと、依頼者をどうやって守るのか。

感想
タイトルの通り、手紙には五つぶの種が入っているんですが、それに意味があるのかが読んでもわかりませんでした。意味があるのかな…と気になるところです。
最後の最後まで残念な話だし、不思議な話でした。

唇のねじれた男(あらすじ)

ネビル=セント-クレアという紳士が危険に晒されているのを目撃した妻。
ホームズはネビルに何が起きたのかを調査する。
ネビルは無事に生きているのか。

感想
ネビルの結末は全く想像していないものでした。
ネビルが生きているのか、死んでしまったのか。
そして、そこにはどんな真実があるのか。
人間の浅ましさが垣間見れる話だと思います。

全体を通して
6つの話について少し書きましたが、『ボヘミアの醜聞』の感想にボリュームが出ました。。
どれも甲乙つけがたいですが、ボヘミアの醜聞が面白かったと言ってもいいと思います。
6つの話が短く書かれているので、どの話も読みやすいし分かりやすいと思いますよ。

5冊のシャーロック=ホームズを読んで今更なんですが、、
ホームズの話は、ワトスン目線で書かれています。
だから、ワトスンから見たホームズについても書かれているということです。
だからと言って、ワトスンでなくてもホームズは観察力や知識量に長けていると思うはずです。
ただ変人とも思われます、きっと。
あとは、変装のレベルが高いです。
この時代のイギリスの人たちには変装ってよくあることで、しかも高度な技術が普通だったのかなと気になります。
まるで、コナン君の話の中の変装レベルです。

それでは、また。ムンギでした。

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