2 KAGEROU

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今回読んだ本は

齋藤智裕 KAGEROU

です。

これを読んだ理由は家にあったからです。
詳しく書くと、およそ10年前に初版を私が購入しまして読破しておりました。
ファンと呼ぶまではないのですが俳優の水嶋ヒロさんが書かれたということで、読んでみたい!!と思い購入したと記憶しています。
読み終わってすぐに義理の姉に貸しました。
本返してくれないなーと、ずっとずっと頭の片隅で思っていました。
つい最近、部屋の片づけをしていたら見覚えのない本が出てきました。
母親の本かなと思ったのですが、しばらくして
「水嶋ヒロじゃん!!」
と大感動しました
どうやら私の記憶違いで、本は返してもらっていたようでした。
すぐに読もう!!と読み始めました。

これは、「命」についての小説です。
主な登場人物は
ヤスオ…主人公。40歳男性の自殺志願者
キョウヤ…男性。全ド協のコーディネーター
アカネ…心臓の病気を持つ20歳の女性
です。

物語はヤスオがビルの屋上から飛び降り自殺をしようとしているところから始まります。
私の考えるこの本のポイントは

  • ヤスオの心情の移り変わり
  • アカネとの出会いと、アカネに対する想い
  • キョウヤの存在

です。
ヤスオは自分の人生を早く終わらせたいと思っていました。
だけど、キョウヤと出会ったことで起こる出来事で、死ぬこと・生きることについて少しづつ考えが変わっていきました。
更に、アカネとの出会いでもまた、考えが変わっていきました。
ヤスオが分かったことは
「死にたい」って思うことは「生きたい」という気持ちの裏返しだということ、
「生きていたらダメな人はいない」ということ。
キョウヤは実は自分が生きたいと思っていることに気づきました。

最終的にヤスオの命は終わってしまいます。
自分の死によって大切な人の生が続いていくことを救いだと感じたヤスオは、この世から消える意思を変えることはありませんでした。
また、ヤスオは死ぬ前に自分が生きたいと感じていることに気づけて良かったと感じました。
ヤスオに対して、私も同じように思いました。

私が、ヤスオならそもそも飛び降り自殺をしようとか、命を終わらせる決断はできないと思います。
死ぬのは怖いし、寂しいと感じてしまうから。
私の長くない人生にだって大変とか辛いと思うことはありました。
だけど、少しでも楽しい人生になるように、希望を持つことを忘れないし、その希望が現実になるように自分ができることは試します。
そうすると嫌な想いも、今の自分を作ってる1つだと思えるようになります。


ヤスオの命は終わってしまったけれど、おそらくヤスオはキョウヤと一緒に生きていると思います。
変なことを言っているけど、そうだと思います。
それを思うと、「生きる」や「命」ってどういうことなんだろうかと考えてしまいました。
物語の中で言えば、呼吸ができること?心臓が動いてくれること?御飯を食べること?言葉を発すること?人を思うこと?記憶があること?
私は全部なんだと思います。
だけど、KAGEROUを読み終わると、生きるってどんなことなんだろうかと考えさせられました。
答えは分かりませんが、私は今生きています。
いつ、どんなことが起きるかは分からないけど、自分ができることを精一杯やっていきたいです。
そこに、人に対する「想い」があったら、ずっと素敵な人生になるんだろうなって思います。

読書初心者でもどんどん読めましたよ。
ほぼ一気に読みましたので、二時間かからないくらいで読めました。
内容も面白いし、考えることもできおすすめします!!

※おまけ※
ちょっとした仕掛けもあり、そこも楽しむポイントですよ。

では、また。

ムンギ

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