3 白い犬とワルツを

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作:テリー・ケイ 訳:兼武進 白い犬とワルツを

微笑んだり、笑ったり、泣いたりしながら読みました。
このお話との最初の出会いは、テレビで見た映画でした。
確か小学校の高学年の時だったと思います。
あの時の気持ちは思い出せないけど、すごく好きなお話で心に残っていました。
そして、中学生の時に本屋さんで小説を見つけて、中学校の朝の読書の時に読んでいました。
久しぶりも久しぶりで、読みました。
やっぱり素敵なお話です。

これは愛するお話、家族のお話です。
主人公のサムは愛する妻コウラに先立たれ、一人で生活していきます。
でも、サムにはたくさんの子どもとその配偶者がいましたので、家族に支えられながら暮らしていきました。
娘のケイト夫婦とキャリー夫婦は、サムの家のそばに住んでいました。
なのでこの娘たちは、サムが少し変なことを言ったりしたりすると、ものすごく心配しました。
父がボケておかしくなっていくと悲しむのです。
サムは娘たちが考えていることが分かるのです。
サムは娘たちの気持ちを知ったうえで、わざと心配させるようなことを言ったこともありました。
そういった掛け合いや、娘たちの行動にクスクスっと笑えました。
サムは少しもおかしいところはないのです。
私も祖父母や父母を心配することがありますが、余計なお世話な部分もあるのかなと思いました。
けんかになるのは、もしかしたら遊ばれているのかもしれませんね。

娘たちが「お父さんがおかしくなっていく」と心配になった出来事の1つは、白い犬の登場です。
この白い犬はコウラが亡くなった後に突然現れました。
真っ白の犬でサム以外には姿を見せなかったので、娘たちは幻覚でも見ていると思ったのです。
サムは、この白い犬と一緒に暮らすようになります。

この物語で特に心を奪われたところは、サムが家族に嘘をついて、白い犬と出掛けたところからです。(このときには、他の家族にも白い犬は姿を見せるようになっていました)
私はサムのことが心配でした。
サムの家族も、父が失踪したのでもちろん心配でした。
父を思う子どもたちの姿に、温かい家族だと感じました。
1人で出掛けたサムを助けてくれる優しい人が登場し、安堵しました。
そして、サムが白い犬とコウラとの思い出の場所に訪れたときは、愛する人がいることをうらやましいと思いました。
その人はもう目の前にはいないけれど、その人と過ごした時間を大切に思い返せることが美しいと思いました。一生でそんな人に出会えたり、感じることができたりするとは限らないので、自分もそんな風に思える日が来たらいいなと思います。私にはまだいろいろ余裕がないんですが、目標ですね!!
サムが1人で出かけたい気持ちがなんとなく想像できました。

サムの失踪事件は無事解決し、それから数年が経過し、サムも弱っていきました。

この物語の最後がまた泣けるんです。
詳しくは書きませんので、ぜひ、心温まるこの本を読んでいただきたいです。
トータルで2時間ちょっとくらいで読めたと思います。
当時600円くらいで購入しております。
私のおすすめの1冊です。
映画だけでなく、アメリカのドラマもあるみたいです。
ドラマは見たことないのですが、映画もすごくおすすめです。
私もまた映画見たいなー

では、また。

ムンギ

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