第1回目の読書は、
芥川龍之介 羅生門
を読んでみました。
中学生の国語の授業で取り扱われたのを覚えていますが、きちんと読んでみたいと思いました。
そんなに時間をかけずに読めそうだと思ったので1冊目にちょうどいいかな、なんて思いながら読み進めました。
そんな考えは壊されました。
まず、漢字が読めないんです。
昔の漢字が多く使われています。
そして言葉の意味が分からないものばかり。
中学時代に学習したのは幻かと思うほどでした。
分からない漢字や言葉を調べながら一読しました。
なんとなく読めましたが、あと2回は読まないとなと思いもう一度読みました。
羅生門の表現も、私には難しすぎました。
「大きな面皰(にきび)」
という表現が何度も出てきましたが、これにはどんな意味が込められているかを感じ取ることができませんでした。
私自身の成長が必要ですね。
羅生門を読んで感じたことは、悪について考えることは難しいということです。
それは、人の行動や考えは環境などで違うと思ったからです。
ある人がとった行動を一言で悪とは言い切れない、否定できないと感じる部分がありました。
下人によって、老婆が檜肌色の着物をはがされたときはかわいそうだと思いました。
でも、下人が飢え死にをしないように、生きるために着物をはいだと思うと仕方のないことだと言える気もしました。
また、同じような境遇の人であれば、生きるために行った行為であることを理解しているはずだから恨まれることはないだろうというのも理屈は分かります。
老婆や死人も同じ理由で悪を働いたのならば、同じように感じてしまいます。
私はそういうことはしたくないけど、その当時にその場にいたら分かりません。
でも、そんな考えに溢れた世の中だったらば、
ー誰かがしているから自分もする、生きるためなら他人を犠牲にしてもよい
良くないことが蔓延る気がしてなりません。
だから、下人がとった行動をしない私でいたいと考えました。
今回読んだ羅生門は、これからの人生で何度も読んでいきたいと思いました。
これから読書を重ねていくと、羅生門の表現について理解できるかもしれないし、「悪」についての今の感じ方と違ったとらえ方をするかもしれません。
それは他の本でも同じことが言えますが、「悪」や「生きること」というのは生きていく中で切り離せないテーマだと思うので、私はこれからも考えたいと思います。
そのためにも、羅生門は何度も読みたいです。
最後に、読書初心者が読むには難しい本だと思います。
でも、何度も何度も読むべき本だと感じています。
ではまた。
ムンギ
コメント